工務店の利益は現場監督が作り出します

4月15日(土)
N.P.Oまちづくり助っと隊の紹介。
平成15年にできてIBEC(建築環境・省エネルギー機構)の中にある。
メンバーは国交省OB、学者、設計事務所、建設会社のOBなど。主に各分野の専門家が今までの経験と知識からアドバイスして行政への橋渡しをする集団です。
私も適当な歳になったので誘ってくださったと思っています。
現在の活動は、(1)住宅性能委員会(2)景観まちづくり委員会(3)マンション再生委員会とあり、私は住宅性能委員会に属し、性能表示制度を戸建て注文に普及させるためのヒアリングをしています。
これだけ国が力を入れているのにもかかわらず数パーセントの普及率なのは、きっと原因がある。
かく言う私も審議会、普及委員会に属し、促進アドバイザーになっている身ではあるが、初期の段階で設計評価のみを2件、設計評価、建設評価を1件やったのみでビジネスモデルにならずにいる。
注文戸建て木造というのは、工事が始まってから密に打ち合わせをしてつくり上げていくという側面がある。そのある種の文化とも言える部分から抜け出せないのだ。どうすれば性能表示制度に適応するのか…。お客様からは要求されないし…。瑕疵保証保険には入っているし…。
でも、国交省は今回の耐震偽装問題で再び力を入れる様子。対応できるようにはしておかねば。

4月18日(火)
大和市で古い民家を買い取り、再生させた。
その家で市と商工会議所が主催して古来よりある「タイマツトボシ」という結婚式を開催。
市民の一般公募で一組の若いカップルが選ばれ、市長・会頭夫婦がそれぞれ仲人を務める。
花嫁さんを仲人夫婦が家に案内するのだが、入り口の前のたいまつの間を通ることから由来のようだ。多分「もう戻れない」という意味を持つのだろう。
参列しながらも、セレモニーそのものより家を見ていた。大黒柱はケヤキ、柱は杉、梁は地松で土台はヒノキ。材料は地域材のため、あまり良くない。
良くない材料というのは一度バラすと狂って仕口が合わなくなる。民家の再生で一番苦労する部分だ。今回も大分苦労したらしく、あちこちに新しい材料が使ってある。
今回のようにそのままの間取りで再築する場合でも大変なのだから、間取りを変えたらもっと大変だ。結局は梁の一部、柱の一部、建具くらいしか使えない。
私は民家づくりをやる場合には旧木材は一部の化粧にのみ使い、それ以外は同じ寸法、同じ仕口の乾燥した材でつくるのがいいと考える。
伊勢神宮式が在来工法の伝承には役に立つと思います。
<関連記事>
http://www.townnews.co.jp/020area_page/03_fri/01_yama/2006_2/04_14/yama_top1.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/news/20060419ddlk14040172000c.html

4月19日(水)
「日本に工務店の国体を作りたい」というテーマで全建連の特別委員会を開催。原案作りの打ち合わせ。
元請けをやっている工務店は売り上げの大小や新築・増改築等の数、その前身は問わずに工務店宣言をしてもらい、まずリストアップ。
工務店を経営していくための情報を適切に伝達し、その上で相談窓口ができれば、第一段階としては成功。その後、仲間意識が芽生えれば、消費者・行政・メーカーと連携できてくる。

4月20日(木)
SAREX工務店力向上ワークショップ。今回も熱心・勉強好きな仲間が30人以上集まる。
まずは長森さんが中心になって6月と11月に「現場監督鍛錬塾」が合宿形式で開催されるという話。木造の管理の基本マニュアルを作りたいと思います。
私は会社の利益は監督が作り出すのだと思っています。メンバーのみなさん、是非参加させてください。
その後、野辺さんの工務店のタイプ別分析。適切で面白かった。私も当てはまります。こだわりが強くて、経営能力なし…。
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4月21日(金)
N.P.Oまちづくり助っと隊の委員会へ出席。性能表示制度のヒアリング結果の検討。
メーカー、工務店、評価機関にアンケートをしたが、在来戸建ての分野は対応がむずかしいという結果が出ている。
その後、米澤氏により約2時間、構造の安定の講義と計算が行われる。
20人位いる学者や国交省OB、メーカーOBの人々が汗をかきつつ計算。最後に米澤氏「こんなやっかいなこと、みなさんやりますか?」とひと言。

4月22日(土)、23日(日)
大工、監督、職方の「足場の組立て等作業主任者技能講習会」
現場に必要な資格は「玉がけ」「木建」「足場」の3点セット。先週は日、月で玉がけを取らせたので、これでOK。

4月24日(月)
病院で定期検診後、野辺さんと雇用・能力開発機構へ向かう。助成申請に対するヒアリング。
こちらは3人、機構側は7人。
SAREXの概要説明、活動内容、メンバーの雇用状況などを話す。皆さん工務店の実態はほとんどわからないので、興味深く聞いていた。
その後、国交省。社会資本整備審議会建築分科会基本制度部会に出席。
建築士制度が大きく変わりそうです。来月の総会またはワークショップ時にメンバーのみなさんへ説明し、意見を聞きたいと思います。

4月26日(水)
昼食を食べながら暮れから年始にかけて大病をした40年来の友人への快気祝いを3夫婦で行う。
お互い60歳を過ぎるとカミさんがいなくては何もできない。3人とも大病をしているのでなおさら。
私は飲めないが、友人2人はワイングラスに手が伸びる。だが、ある一定のところで「ワイフストップ」がかかり、諦めていた。昔なら考えられない。
話題は家族のこと、健康のこと、植木のこと、食べ物のこと…と平和なひとときを過ごす。
2人とも本人はもちろん、兄弟、親戚の家を何軒も建てさせてもらっているが、また「息子の家を頼む」と言ってくれた。ありがたい。
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by sarex1 | 2006-04-27 12:12
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