3月中旬のうごき

3月14日(火)
会議所で神奈川県産業総合研究所を見学。立派な施設だ。
バブル時計画したらしく、御影石貼りのぜいたくな施設……と入ったときの印象は、説明を受けて一変。担当部署の所員の人が仕事の合間に説明してくれるのだが、私のようなうるさい質問にも丁寧に専門的に答えてくれる。電子顕微鏡を操作している職員の方は、説明のレベルに合わせて倍率を変えてくれていた。久しぶりに無響室に入っての説明では、出張して音のレベルも測ると言っていた。費用も安い。2~3年前から所長が代わって施設の有効利用で黒字になったとのこと。
所長の「業界と研究者との仲人役に徹する」との言葉が印象に残った。また金融機関にも企業の研究の成果を説明して、企業支援に協力してくれるとのこと。我々工務店もこのような施設と協力してアイデアをオーソライズするのに利用できると思う。野辺さんも内部にパイプを持っておられるので、是非利用をお勧めする。化学、機械、情報等、種々に分かれて研究している。

3月15日(水)
1ヵ月かけて手刻みした家の上棟に出席。210×210の角材はプレカットに入りづらい。久しぶりの胴差鴨居上棟時に組み込む。やはりこれだけで木材を組むのを見るのは楽しい。梁代は私が描いたのでなおさらだ。
お客様の挨拶で道路の前の八百屋さんから「お宅の大工さん、若くて挨拶が良い、と言われた」と喜んでくださった。私も大満足の上棟式。

3月16日(木)
ストック住宅の流通の評価表作り。一番揉めたのが、住宅の耐震性能を書き入れる項目。
今まで土地本位制できたので問題なかったが、建物を評価するとなると耐震性、劣化度合いが重要になる。ほとんど不動産物流の大手の会社なので、ものづくりの視点に立ってない。私が「耐震性が0.5と出た建物を消費者が買うと思いますか」と質問したら、答えはなかった。
不動産の流通の中に建築士と技術職が入り、できるだけ新耐震基準になるように補強して流通に乗せることが大切だ。これが工務店のビジネスチャンスになる。そのためにハード・ソフトとも工務店がプロとして勉強することが大切。

3月17日(金)
松下エコシステムが換気扇国内生産1億台突破したことで、記念品を持ってきてくれる。立派な額だ。Qhiファンの設計に協力したからなのだろう。また個人的に会長昇進祝いというものをいただく。まだ現役を続けるつもりだが、お祝いはありがたくいただいておく。
午後から全建連四役会に出席。私の会長宛の私案を説明。会長にも賛成していただき、私を中心に特別委員会を作り、来週の理事会を通れば工務店の組織作りに着手する。

3月18日(土)~21日(火)
塩原で畑の土作りと屋根の葺き替え。若手大工2名と合宿作業。途中、風が強かったり、雨が降ったり、ワールドベースボールクラッシックの決勝を見たり、カインズホームで屋根材他を買ってきたりして直す。
普通の増改築に必要な建材、資材、道具は全てカインズホームでOK。まったく便利。大工がいれば日本中どこでも増改築OKの時代ができつつある。
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# by sarex1 | 2006-03-22 19:11

3月上旬のうごき

3月3日(金)
午前中、経産省住宅ストック研究会へ出席。事務局が三菱東京UFJなので住宅ローンの話題になる。
日本の場合、住宅ローンは不動産に貸しているのではなく、貸し主個人に貸している形を取っている。そこで住宅の値を論じても何かむなしい。特に中古住宅の質を高める努力をしても、銀行はその分担保価値を上げてはくれない。
何かおかしい。
北米のようにノンリコースローンが発達しないと根本的に解決しない。だから姉歯のマンション解体にしても銀行は落ち着いているのだ。
16:20からNHK『おかあさんといっしょ』を観る。
テニスの仲間からメールがきて、出演するとのこと。大勢いたが、多分赤い服を着ている子がそうだろう。障碍を持って生まれ、両親は懸命に育てていたので可愛らしく成長して良かった。これからも続くが「頑張れ、ケンチャン」

3月4日(土)~5日(日)
塩原へ行き、ジャガイモを植える。メークインと男爵。昨年は遅くて失敗したので、今年こそは!
畑を耕し、半分に切った種芋の切り口に灰を付け、植え付ける。もちろん肥料は落葉。6月には収穫できそう。

3月6日(月)
マスター工務店連絡会議。
加賀妻さんがちきゅう住宅の申請をしてくれるとのこと。
会議自体はインターネット、ホームページの専門的な話題についていけず。

3月7日(火)
トレーサビリティに関する委員会に出席。
ICチップで住宅の設備、建材を管理するという考えだが、1.費用がかかる 2.途中の修理状況のかき込み 3.プライバシー 等の問題があり、世の中の進み具合に合わせて確立していく必要ありと思う。

3月8日(水)
ISOのコンサルの先生、社長夫婦、会長夫婦と長森夫妻で夕食会。長森さんと施工計画の必要性、作業日報の重要性を遅くまで語り合う。

3月9日(木)
大規模増改築の現場でお客様から「若い職人さんがよくやっている」とお褒めの言葉をいただく。「増築部分が暖かい」と言われ、断熱改修の効果を認めてもらう。
あれだけ断熱・気密の工事方法を教えたのだから当たり前とは思うが、増改築では気密がむずかしいのだ。
帰りがけに隣の家の工事も紹介された。

3月10日(金)
今までエスティマで仕事をしていたが、如何せん大きく、4m道路では駐車が難しい。
「営業第一線に復帰した身なのだから、小型車に乗ろう」と先月中古車センターへ社長と言って購入。「ラクティス」という昨年出たばかりの新古車。いくつになっても新しい車に乗るのは楽しい。
さっそく会社のマークを貼り付け、試運転。小さいけど、よくできている。もちろん方向音痴の私としては最新式のナビは欠かせない。

3月11日(土)
午前中1件、午後1件、引き渡しに立ち合う。
午前中の現場は地主である奥様の父上が来られ、私は父上と話をする。ご本人の家は先代の時に建てさせていただき、増改築、親戚の家、娘さん2人の家は私の代。そして今回は新社長の代となったので3代にわたって仕事をさせていただくことになる。
80才で敷地に生えていた30㎝くらいの木を何本も切り倒して、まだ元気です。
午後は大学の同級生の甥御さんのために設計した家の引き渡し。
大きな敷地に設計者本人、お姉さん夫妻の家、そして今回の家と数十年の時を越えて建っている。
何れも50坪以上の大きな家。そして木を上手に使った家。さながら設計家のIビレッジ。今回、太陽光発電を含めた床暖房、エコキュートのオール電化高断熱・高気密住宅。
8年目の番匠塾卒の大工が頑張ってくれた。今回彼は杉を曲げて使うことを覚えた。現場で秋田の曲げわっぱの話をした。
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# by sarex1 | 2006-03-13 11:55

理事長ブログを休んでいたわけは…

2月21日(火)
長らく休ませていただいた。理由は社長交代のため。
私は事業の継承は心身共に元気な時に限ると思って35年間仕事をしてきました。ここで代表権のない会長になり、あと5年は見守るつもりです。
いざ交代となると、まず登記、許可、銀行関係、ホームページなど次から次にやることが出てきてやっと一段落しました。
今日は一番古い大工が挨拶に来て、「70才になったので仕事を辞める」と言ってきた。15才から55年間、先代に直接修行した最後の大工。子どもも立派に成長し、東電に勤め、一緒に暮らそうと言ってくれたとのこと。
若い時あまり体が丈夫でなかったので、将来のことを考えて貯金をしていたので、これから旅行して歩くお金はあるとのこと。大工の勝ち組だ。めでたい。

2月22日(水)
AM 社会資本整備審議会。中間報告のまとめ。私たち工務店にとって責任の増大、瑕疵保証保険の義務化、性能表示制度の強化が大いに関係ある。家を建てる消費者の安心・安全に対する工事施工者の義務が増大した。
強力に反対した方もいたが、私は全棟「ちきゅう住宅」として住宅保証機構に登録している立場で、あえて反対はしなかった。
PM 全建連全国「ちきゅう住宅」委員会に委員長として参加。住宅保証機構より制度改善についての説明を受ける。一番大きな改善点は免責2年の廃止で、これは工務店にとって武器になる。

2月23日(木)
定例の病院。夕方からアスベスト委員会に出掛ける。実はこの委員会、私が審議会で「増改築等の解体時にアスベストがどれくらい含まれているかを判定する方法を考えてほしい」と提案した。国交省が判定ツールの開発を考えてくれ委員会が始まった。
窯業系メーカー、学者、建材試験センター、コンサルなどが出席する大きな委員会で、これで現場で働く労働者の安全確保が一歩進みそうだ。もちろん住民の健康に対する配慮も。

2月24日(金)
北側国土交通大臣参加で社会資本整備審議会。いろいろあったが原案通り、大臣に中間報告提出。国会で決裁後、法律になる。いよいよ業者、設計者、行政の今より一層の責任が重くなる時代が始まる。

2月27日(月)
CASBEE委員会。環境に対しての数値目標を検討。戸建て住宅はいろいろな要素があり難しい。でもこの考え方が一番ピッタリとはまるのが国産材を使った木造住宅だと思います。何せ木材は最後に燃料になり、空気中にCO2として返せます。カーボンニュートラルです。

2月28日(火)
経産省主催「住宅ストック研究会」に出席。メーカー、宅建業、銀行が中心でいろいろな意見が出る。
時代は新築からストックへ変わっていると実感。

3月1日(水)
民主党の参議院議員の結婚パーティーに参加。彼のことは彼が学生時代から知っているのだ。
工務店仲間、業界の人、国交省の人、彼の友人、知人300人くらいが集まった。
その中に民主党議員が50人ほど…。前原代表、鳩山幹事長、菅さんなど色々な方が挨拶。皆口々に前日の苦しい胸の内を話す。この1ヵ月姉歯問題とライブドアでTVに出ずっぱりの人が勢揃い。さすがに野田国会対策委員長と永田議員は来ていなかった。
皆それぞれに魅力のある挨拶をしていた。やはり議員はスピーチのプロでなければ務まらない。
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# by sarex1 | 2006-03-02 16:26

年始は「薄削り大会」で盛り上がりました

1月7日(土)
仕事始め。
8:00に職人が作業所に集合。専務、部長も参加で健康と安全を祈って神酒で乾杯。
8:15から内勤社員朝礼。いつもながら言うことは「事故の無いよう、健康で頑張りましょう!」
9:00から建築会議。これには私は出ない。専務中心で工事についての打ち合わせ。私は年始の応対。
14:00から大工、工務、社員、総勢30名で本社中庭で集合写真撮影。今年は垂木33束に大きな絵と文字を印刷したものの前で華やかに写す。これは専務のアイディアらしい。
駅前のホテルへ移動。15:00から神主による安全祈願。玉串を奉献。
16:30から協力業者を集めて懇親パーティー。
年頭の挨拶、来賓挨拶、年男2人へのお年玉に続き、いよいよ「薄削り大会」。
SAREXコラボレーターでもある芝浦工大の蟹澤先生が薄削り大会の審査員をされていて、先生自身も削りの達人と聞いていたので、青木工務店の若手が挑戦する、という企画。
昨年の12月上旬に発表した時は大工たちは知らんぷりだったので、社長特権で5名を指名し、義務出場にした。12月中旬くらいから作業所に鉋クズが見られるようになり、だんだん盛り上がってきていた。
結局、若手9名+番匠木工の村木ケンちゃんの10名が出場。彼ら、正月休み中、鉋の刃を研いだり、台直しをしていたらしい。
今日の午前中は大工全員練習し、鉋の話で盛り上がっていた。

「蟹澤先生に挑戦、薄削り大会」
米ヒバの柾目材、削り台をホテルへ持ち込みスタート。審査員は藤澤先生。
蟹澤先生、鉋の台の調整に手間取り、調子が出ない。聞くところによると先生も約1日かけて刃を研いできたとのこと。
若手大工も大会が始まるまで酒も飲まず、正に真剣勝負。
アイウエオ順で、各々7回ずつ削り、一番の自信作の鉋クズを藤澤先生に渡す。33ミクロン、26ミクロン…と普段の仕事では使わない厚さ。
みんな汗びっしょり。
入社した時には鉛筆も削れなかった者が見事に削っている姿を見て感動!
結果、一番薄かったのは渡辺くんの21ミクロン。厚かったのは佐々木くんの32ミクロン。だが、藤澤先生の審査により1位は村木くん、2位は澤舘(俊)くん、3位は村木・オヤジ・ケンちゃんだった。
先生曰く、鉋をかける姿、削りクズの形を考慮。厚さだけではないとのこと。
約1時間、大いに盛り上がり終了。蟹澤先生は調子出ず、中位止まりでしたが、道具一式、やり鉋まで持参してご参加いただき、ありがとうございました。。
ちなみに、うちの大工の鉋は替刃が主流。今回替刃で参加した者は30ミクロン止まり。20ミクロン台は本刃でじっくり研いだ者だった。
全国大会は10ミクロン以下も出るらしいが、初めての企画でここまでできたのは大成功。うちの若手も捨てたものではない。

1月8日(日)
寒い。
今日は消防の出初め式。公園でデモンストレーションをするのだが、寒いので祝儀だけ届けてサボる。
今年の寒さは異常だ。

1月9日(月)
仕事始めの1月7日に一報が入ったお客様の打ち合わせ。森棟梁の息子の友人宅。
先方は昨年からいつ電話をかけようか迷っていたらしい。7日に思い切ってかけてくださった。今年第1号のお客様。
確かに地元の古い人にとっては、お抱え大工さんと違って看板を張っている工務店に声をかけるのは勇気がいることなのだ。この部分の営業の工夫が必要だ。

1月10日(火)
基本制度部会審議会。2時間の審議会中、特に設計事務所系の団体から構造の専門家を作れ、設計料が安い、行政を民間との関係…等活発な意見が出る。
私は今回の事件は犯罪であり、どんなシステムがあっても防げなかったのではと思う。業界の一人として消費者に申し訳ない気持ちでいっぱいである。こんな犯罪が7年間も表に出ず、グループの中で行われていたとは信じられない。
品確法の構造10年保証の法律はどこに行ってしまったのか。たぶん2~3年で廃業する予定であったのだろう。
地域の工務店にとっては、あまりにもリスクの多い犯罪である。
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# by sarex1 | 2006-01-16 10:56

来年は工務店の集団としてますますSAREXが面白くなる!

12月18日(日)
森棟梁の長男が母親と嫁さんをつれて結婚のあいさつに来る。実は彼、今から約20年前、中学の時専務と同じクラスで「哲ちゃんが青木工務店を継ぐなら、俺はオヤジの後を継いで大工になって職人を仕切ってやる」と言ってくれたことがあった。頭も良く、順調に高校も建築科を卒業。
将来を考えるようになった頃、食事をしながら、私の方から「ぜひオヤジの後を継いで大工になってくれ」と頼んだが、残念ながら建設会社に就職。以来、2級建築士、1級建築士と免許を取得、工事主任として活躍している。
今でも森棟梁は「継いでほしかった」と言うが、私にとっても大変残念なことであった。
あと30年たって、どちらの人生が良かったか分かると思うが、今のところは大変幸せそうである。

12月19日(月)
例の姉歯問題での建築審議会へ出席。正式には「基本制度部会」という名称になった。
部会長には村上先生が就任、26名の委員という大変大きな委員会だ。
偽装問題。建築確認、検査制度、構造計算プログラムプロジェクト(委員長・久保哲夫先生)について審議をする。
せっかく民間への流れがこんなことで変わることにでもなれば、建築関係者として消費者に対して恥ずかしいという思いでいっぱいです。一つのグループだけの問題であることを祈ります。
長く続ける意志のある工務店にとってリスクが多すぎて一銭にもならない損な話で、彼らは2~3年で業界から撤退するつもりだったのだろう。

12月20日(火)
午前中、市の審議会の出席、再開発の都市計画決定とする。これで法の網がかかり、再開発地域に勝手に建築することができなくなり、開発は大きく前進する。3年で竣工予定とのこと、地域住民としては楽しみだ。
午後、能開大東京校へ向かう。大勢の職員、先生が迎えてくださり、説明、見学させていただく。
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SAREXのような工務店集団が若者を雇い入れる場合、能開大のような安い授業料で設備が揃っている大学校と提携して卒業後入社させるシステムが最高だと思います。宿泊施設も有り、全国から入学できます。資料は事務局へ。

12月23日(金) 天皇誕生日
大手術をした友人を、仲間二人と見舞い。
60過ぎたら若くない。彼だけが健康で医者にかかっていなかった。私も経験しているが、今の彼にとっては病気のことより親から継いだ仕事を次に伝える覚悟の方が大きいはず。幸い長男が継ぐつもりで修業に出ていたので、急遽戻して、子供3人で頑張っている。
思いのほか元気で、大きな声で1時間以上話をして帰る。
23年前の事が思い出される。あの時ダメだったら廃業せざるを得なかった。なにせ子供は小学生、父親も入院していた。中小企業を継続することは大変です。まず健康第一!

12月24日(土)
友人の事務所に寄る。長男と、嫁に行った妹が真剣な顔をして仕事をしている。寄って一声かけるだけのつもりが、15分以上、自分の体験話をしてしまう。長い歴史のある会社はお客様が寄ってくれる。取引先が寄ってくれる。社員が寄ってくれる。明確な跡取りが存在すれば、あとは本人の努力。何となく嬉しい気持ちで帰ってきた。

12月26日(月)
SAREXから『NOBEX』が送られてくる。
先週はカレンダー配りでお客様を廻ったので、今週は片付け、28日に仕事納め。
1月は7日仕事始め。新年会で2006年がスタート。メインイベントは若手大工と蟹澤先生によるカンナのうす削り大会。
1月になったらアップされる新年の挨拶にも書きましたが、工務店の集団として、SAREXは面白くなりそうです。
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# by sarex1 | 2005-12-27 18:35